え、魔法？？これ呪術なんだけど。

6話 ページ8

まぁいろんな試験を、マッシュはフィジカル、私は術式で余裕で乗りきった。

そして、いよいよ最後の試験なんだけど、

ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ…

地面が揺れて出てきたのは、迷路？？

どうやら迷路が最後の試験らしい。

とりあえず、マッシュと秒ではぐれてしまったので、1人で何とかしよう。

うむむ、結界をはって迷路の形を見るか、それとも…

ﾎﾞﾌｯ

『ｱﾃﾞｯ』

｢……｣

うげ、知らん人にぶつかってしまった…

『ごめんなさい、前見てなくて…』

｢…いや、別にいい｣

『そっか』

｢…｣

気まずい！！気まずすぎる

相手もあまり話す系じゃないんだろうけど、あまりにも気まずい。

｢お前、名前は？｣

『あ、私はハル・ジュジュ。ハルって呼んで。』

自分のこと捨てたやつと同じ名字で読んで欲しくないしね。

｢…そうか。｣

真顔で、1ミリも興味がなさそうな返事だ。
いや君が聞いてきたんじゃん。

『君は？』

｢ランス・クラウンだ。｣

『そっか。ランス君、これからよろしくね。』

｢ああ。｣

『…』

｢…｣

いや気まずいて。

会話続かんて。

え？走り出してもいいかな。1人で。

大空を駆け抜けてきていい？

｢ときにハル。この世で1番尊いものはなんだと思う。｣

『へ？』

いや恥ずかしい。
考え事してたせいで間抜けな返事になってしまった。

今の悟に聞かれてたら爆笑されてた。

危ない危ない。

『尊いもの…人の命とか？』

｢違う｣

『家族』

｢もっと詳しく｣

なんだよこいつ。

尊いものとか、人それぞれじゃん。

え、もっと詳しくってなに。

家族でしょ？うーん…

『兄弟』

｢もっとだ。もっと詳しく。｣

『……妹』

｢っ｣

ランスが分かりやすく目を見開く。

え、四択外した？これ。

兄弟まで絞れたら兄か姉か妹か弟なんだけど。

こいつ兄っぽいから妹か弟で実質二択だったんだけど。

｢流石だな。ハルなら分かると思っていた。｣

あってたんかい。

｢この世で1番尊いものは、俺の妹だ。
これは、知っていて当然の事実であり、決まりきった答えなんだ。｣

『…そーなんだあ。』

何こいつ、怖

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