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19話 ページ21

今日は魔法薬学の課題のために図書館にいるんだけど、魔法使えないやつが魔法薬学って、なんなんだほんと。

とりあえず、マンドラゴラはうるさいし図書室に向いてないから、それっぽい本だけ持って帰ろう。

『だから広すぎんだろって』

広すぎんだろって、まじでどこにあんだよ。

前もこんな感じだったよね。

この時にワース先輩が来て、

「何してる」

『え』

バッと音がなりそうな勢いで振り返ると、前と同じ、ワース・マドル先輩が立っていた。

「またお前か」

『あ、あの、えっと…』

「次は何探してんだ?」

ポリポリと面倒そうに頭を掻きながら尋ねられる

『魔法薬学の課題が分からなくて…』

「あ?それならこれ、貸してやるよ」

渡されたのは、繰り返し読まれたことが分かる、古びれた魔法薬学の本だった。

『いいんですか!?』

「良いから渡してんだよ」

少しバツの悪そうな顔をした先輩は、

「使わねえなら返してもらうぞ。」

『いや、使いますよ!!

本当に、ありがとうございます!!』

あの時もしたような、でも今度は打算ひとつない笑顔を浮かべる。

「そんなボロボロの本が嬉しいか?」

『嬉しいですよ!こんなに使われてるなんて、先輩は努力家ですね』

ワース先輩が僅かに目を見開いた、気がする。が、直ぐに目は伏せられた。

「努力とか意味ねえんだよ…価値がなきゃ意味ねえ」

ボソッと呟かれたその言葉を、私の地獄耳は聞き逃さなかった。

『ずっと努力できる人なんて、そうそういませんよ。

誰がなんと言おうが、凄いことです。

でも、ワース先輩がそう思わないんなら、私が何回だって言いますよ。ワース先輩は、凄いんだぞーって』

おちゃらけたようにそう言うと、さっきとは違って、先輩は大きく目を見開いた。

「変な奴」

フッと笑うワース先輩。

この人こんな優しい笑い方できるんだ。

「お前、名前は?」

あ、そういえば言ってなかったっけ

『ハル・ジュジュです!ハルって呼んでください』

「そうか、ハル。特別に俺が手伝ってやるよ。その課題」

『え、ホントですかお願いします』

ワース先輩は、思ってたよりもいい人みたいだ。

────────────────────────

ワース先輩の話し方が分からんすぎる作者です。

これ違和感あんなって方は、コメントでコソッと教えていただけると助かりますm(*_ _)m

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モーリー(プロフ) - Mさん» ありがとうございます!勉強大変ですけど、お互い頑張りましょう!💪 (4月2日 19時) (レス) id: 0d623bc3a2 (このIDを非表示/違反報告)
M - 勉強の合間に見させていただいてます。最新話、ありがとうございます! (4月2日 11時) (レス) @page17 id: 25080f638b (このIDを非表示/違反報告)
モーリー(プロフ) - MR サナリアさん» こちらこそご質問ありがとうございます!! (4月1日 0時) (レス) @page11 id: 0d623bc3a2 (このIDを非表示/違反報告)
MR サナリア(プロフ) - おぉ〜なるほど! ありがとうございます!! (3月31日 22時) (レス) id: bd9c6547a2 (このIDを非表示/違反報告)
モーリー(プロフ) - MR サナリアさん» 作者は、呪いは呪いでしか払えないと言ったように、術式も術式でしか対抗できないと、勝手に解釈してるので、術式は魔法を防げるのに対し、魔法は術式を防げない、と考えてます。なので、この小説内では、魔法よりも術式の方が有利です。 (3月31日 22時) (レス) id: 0d623bc3a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モーリー | 作成日時:2024年3月29日 0時

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