18話 ページ20
「ハルはそこにいてくれ。」
急に連れてこられたかと思えば、木の枝に乗せられました。
なんなのあの人。
あ、マッシュ来た。
「なにするの」
「賭けだ。お前も欲しいだろ。
このコインがな」
あれは、銀のコインか。
もう2枚も集めてるんだ。
普通に凄いなランス君。
「編入試験の時のお前の行動は甘すぎる。
そんなふざけたやつに、俺が負けることはありえない。」
「グラビオル」
急に木が大きく揺れはじめ、地形が変わっていく。
なんなのこれ、すごっ。
「これでやりやすくなったな」
「そういうパフォーマンスは、必要ないっ」
マッシュが早速、目にも止まらぬ速度で殴り掛かったかと思えば、ランス君の魔法によって地面に叩きつけられる。
チートじゃんこんなん。
いや、重力とか術式でも防ぎ方わからんし…
自分の周りに結界張ったらいけるか…?
つくづくチートだな私。
考え込んでいる間に、マッシュはもう普通にたっていた。
なんでだよ。
お前、魔法使えないんやなかったんか??
なに、普通に立っとんねん。
マッシュがペンダントを拾う
そして、
「ロ、ロロ、ロロロロリコンだ、この人。警察呼ばなきゃ。」
『ブフッッ』
あ、ごめんね続けて?
「俺はロリコンじゃない。
シスコンだ。」
そういえばそんなこと言ってたな。
「ときにキノコ頭。
この世でいちばん尊いものとはなんだ。」
あ、これ前と同じ質問だ。
「シュークリーム」
「違う」
「人の命」
「違う」
「愛」
「違う」
「自由」
「違う」
「シュークリーm」
「違う!!違う違う!なぜ即答できない!?
1+1=2、黄色と青を足せば緑、決まりきった答えだ。」
「つまりこの世で1番尊いものとは?」
「俺の妹だ!」
「…価値観は人それぞれなんじゃ。」
いやそれな?
「この瓶をここから落とす。さらに俺の魔法で加速させる。」
え、怖いことすんな。
いや待てよ、あの瓶って…
「グラビオル」
瓶がものすごい勢いで落ちていく。
「ハムストリング魔法
ビックバンダッシュ」
クラウチングスタートを決めたマッシュは瞬きもしないうちに瓶を回収して戻ってきた。
これで魔法も術式も使ってないって言うのだから恐ろしい。
「やめにしよう。
なんか君、そんな悪いやつじゃないだろ。」
「なんでも合理的に判断できるほど、器用じゃないから。俺」
ランス君は大きく目を見開いたかと思えば、銀のコインを渡して帰って行った。
え、私何で呼ばれたん???
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モーリー(プロフ) - Mさん» ありがとうございます!勉強大変ですけど、お互い頑張りましょう!💪 (4月2日 19時) (レス) id: 0d623bc3a2 (このIDを非表示/違反報告)
M - 勉強の合間に見させていただいてます。最新話、ありがとうございます! (4月2日 11時) (レス) @page17 id: 25080f638b (このIDを非表示/違反報告)
モーリー(プロフ) - MR サナリアさん» こちらこそご質問ありがとうございます!! (4月1日 0時) (レス) @page11 id: 0d623bc3a2 (このIDを非表示/違反報告)
MR サナリア(プロフ) - おぉ〜なるほど! ありがとうございます!! (3月31日 22時) (レス) id: bd9c6547a2 (このIDを非表示/違反報告)
モーリー(プロフ) - MR サナリアさん» 作者は、呪いは呪いでしか払えないと言ったように、術式も術式でしか対抗できないと、勝手に解釈してるので、術式は魔法を防げるのに対し、魔法は術式を防げない、と考えてます。なので、この小説内では、魔法よりも術式の方が有利です。 (3月31日 22時) (レス) id: 0d623bc3a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モーリー | 作成日時:2024年3月29日 0時