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宮舘side
皆と話をしていると、また扉いた。
そこには滝沢くんが居た。
"ガチャ"
滝沢『お前らうるさ....宮舘、お前...。』
流石だな、一瞬で気づいたみたい。
宮舘『滝沢くん、お騒がせして申し訳ありませんでした。宮舘涼太、戻りました。』
滝沢『本当か...?』
宮舘『はい。全部、思い出しました。』
滝沢『....よかったな。おかえり。』
宮舘『っ....ありがとう、ございますっ...泣』
それからは、怒涛のように時間がすぎた。
会見は少し内容が変更になり、事故の経緯と俺と目黒の怪我の回復について。せっかく戻ったなら話す必要はないと記憶喪失の件は伏せた。
トラック運転手の奥さんにも、事務所の方が話をして下さり安心してくれたそう。
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目黒side
会見での舘さんは、もういつも通りで緊張することなくしっかりした口調で話しきっていて、流石だなと思った。
宮舘『この度はお集まり頂きありがとうございます。そして、関係者様並びに事務所の方々、応援して下さっている皆様にはご心配、そしてご迷惑をおかけ致しました。 この会見は〜...』
舘さんと、警察の担当者の方、事務所の方が順々に話していくのを聞きながら、自分の話す事を考える。
司会者『では目黒さんも一言お願いします。』
目黒『はい。』
いよいよ自分の番。思わず緊張する。
ふと背中に手の温かみが感じた。それは、舘さんの手。
チラ見すると口パクで
宮舘《大丈夫だよ、目黒なら。》
そう言ってくれた。俺は前を向いて話だした。
目黒『この度はご心配とご迷惑をおかけしました。僕の怪我は順調に回復しております。またステージに立って皆様にしっかりとしたパフォーマンスを見せられるよう努めますので、これからもご指導ご鞭撻、そして応援の程よろしくお願い致します。』
無事に伝え切り、報道人からの質疑応答は事前に決めた事を中心に答えて終わった。
退出の際もさりげなく舘さんはサポートしてくれて、会場を後にする。
宮舘『お疲れ様。』
目黒『舘さん、さっきありがとうございました。』
宮舘『ん?俺は何もしてないよ?』
クスッと笑いながらそう話す姿に安心する。
ああ、やっと何もかも元に戻ったんだなぁと。
目黒『...あとは、俺だな。』
宮舘『目黒?何か言った?』
目黒『いえ!戻りましょ!皆が待ってます。』
宮舘『そうだね。』
密かに怪我の完治を決意し、舘さんと2人でみんなの待つ控え室へ戻った。
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りん(プロフ) - ともみさん» こちらこそ、素敵なメッセージありがとうございます! (2022年5月28日 13時) (レス) id: 9dd6c9cdd9 (このIDを非表示/違反報告)
ともみ(プロフ) - 涙が止まりませんでした。素敵な小説をありがとうございます。 (2022年5月28日 0時) (レス) @page33 id: aad3573941 (このIDを非表示/違反報告)
リセル(プロフ) - りんさん» いえいえ! (2021年10月17日 21時) (レス) id: d52ea51f4a (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - リセルさん» ありがとうございます!訂正します! (2021年10月17日 21時) (レス) id: 397729a488 (このIDを非表示/違反報告)
リセル(プロフ) - すみません、更新された最後のページで、分かり切っただと思いますよ! (2021年10月16日 2時) (レス) @page25 id: d52ea51f4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りん | 作成日時:2021年6月16日 1時